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スペースシャトルの打ち上げを家族席で見る僥倖を得て米国へ旅立った。車を借りて途中、片側4車線の道路を誤って逆走し、一斉にクラクションを浴びた。

骨組みばかりの簡易な階段席。最後方で三脚にカメラをセット。シャトルの明るさも速さも想定不能だが深夜2時である。

隣の一家のお父さんが「それで写真を撮るつもりかい?」と聞く。いわく、「やがて総立ちになるだろう」。にっちもさっちもいかず、動けないまま迫る時間。するとお父さん、前方の観客に向かい「おーい、ここで写真を撮るから立ち上がらないでくれ!」。かくして、カウントダウン、発射と、人垣が大波のようにせり上がった。目の前の一角を除いて。